ぽしあまのにわか日和

にわかのにわかによるにわかのための雑記ブログ。

原作·アニメ信者だけど、実写映画「氷菓」見てきた

わたし、気になります···!

どうも、ぽしあまでーす

祝!初記事!ということでまずは好きなものについて書こうかなと。

 

僕は読書好きなんですが、その中でもお気に入りなのが、米澤穂信さん著の『〈古典部〉シリーズ』なんです。

 

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

 

 

また16歳の頃、友人に勧められた『けいおん!』によって、アニメにわかオタクというかただの萌え豚になった僕にとって、京都アニメーションが『氷菓』をアニメ化すると聞いたときは狂喜乱舞したものでしたね!

 

 

 

 

「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]
 

 (いい加減この辺り買いたい)

 

そのアニメ『氷菓』については別記事で今後語るとして、全国ウン十万人の『〈古典部〉シリーズ』、『氷菓』ファンを震撼させた出来事、それが···

アニメ化もされた人気小説『氷菓』、山崎賢人広瀬アリス主演で映画化決定!

 


映画「氷菓」予告編

·また山崎賢人かよ

·また広瀬アリスかよ

·アニメ越えられないだろ

·それより概算(ふたりの距離の概算 (角川文庫))映画化しろ

といった声も聞かれ(僕もそう思いました)、公開されてから興行成績も散々というニュースも(だから概算映画化しろ、短編で長い休日 やれって言ったんだ)

 

僕も「原作とアニメで十分!実写なんていらん!」と思っていたんですけど、

·見ずにああだこうだ言うのもみっともない

·というか見てクソだったらブログで扱き下ろしたろ!

·休みだけどぼっちだし遊ぶ相手もいない

·『ミックス。』には間に合わなかった

という奇跡の四重奏の結果、血迷って見ることになりました。ガッキーごめん

 

ところが見終わったところ···

これ、結構ええんとちゃう?

 

なかなか満足できました。ただもちろん不満もないわけではなく。

今回はその理由を挙げていこうかなと。

※念のためネタバレ注意

 

《良かった点》

1.山崎賢人の持つやれやれ系な雰囲気が奉太郎っぽさを感じさせる

単純にビジュアルですよね。奉太郎は本質的にはやれやれ系とは違うのですが(『長い休日』など参照)、氷菓の辺りはまだえると出会ったばかりでそういった面が強く見えることも。

そこが結構マッチしてました。

 

2.広瀬アリスver千反田えるのアニメとは違った雰囲気

広瀬アリスちゃんの演技を見るのは初めてでしたが、えるの吸い込まれるような目や好奇心旺盛さ、品のある印象が出ててすごく良かったです。

えるたそ~って感じではないのでアニメと同じ感じは期待してはいけない。

 

3.岡山天音の演技の自然さ

里志の絶妙なウザい感じが出ててびっくり。

こういう役はわざとらしい演技になりそうなだけに、うまくバランスがとれていたように感じました。

 

4.貫地谷しほりの語りの上手さ

やっぱり役者として格が違った。

声だけの演技なのに折木供恵を見事に表し、なおかつ自然な演技はさすがでした。

 

5.原作を壊さず分かりやすいように改変した脚本、遊び心ある演出

バックナンバーの場所であったり、氷菓の意味について話の流れで触れていたり、最後に見せる奉太郎の優しさであったり、話を分かりやすくしつつ、前向きな終わりに持っていったのはなかなか。

回想シーンや、4人での推理シーンは見物。

 

 《不満な点》

1.山崎賢人の語りが絶望的に下手に聞こえて苦痛

序盤、山崎賢人演じる奉太郎の語りのパートが結構あるのですが、そこが声が声だからか棒読み感が強く、聞いててしんどかったです。

というか山崎賢人は何やらせても同じ、って感じがよくわかりました。というかぶっちゃけやっぱり演技ヘタだと思う。仕事選ばせてあげて

 

2.演出が寒い部分があって萎える

奉太郎が状況整理をする場面、「俺は考えてみた」の台詞からことが始まるのですが、これが演技の下手さも相俟ってくどいし寒い。他に何とかならなかったのか。

あと図書館で大声を出してはいけない

 

3.キャストの年齢問題は避けて通れないよね

高校生役が全員20代も半ばっていうのはさすがに無理があった。コスプレとまでは言わないですが、高校生って感じはあんまり...

最年長の本郷奏多が一番高校生っぽかった

 

4.関谷純の読み方の改変

見ていて感じた違和感の正体はこれみたいです。

·原作、漫画版(恐らくアニメも):関谷(せきたに)純

·映画:関谷(せきや)純

別に些細なことだけどわたし、気になります!って思ったので一応。誰か我が家にも奉太郎をください。

 

 こんな感じでしょうか。やっぱり贔屓目入ってるよなあ。

まあ結局話が派手じゃないし、オチは○○○○○ー○wwwダジャレかよwwwってコケにされてるの見たことあるしで、映画に合う作品じゃないとは思います。

僕は最初読んだときあのオチにハッとさせられたので大好きです(キレ気味)

 

映画としては、高校生活という青春における葛藤、薔薇色の青春だけが正解ではないという多様性を認めるメッセージなど、原作の雰囲気は再現されていたのはかなりポイント高いです。

『いまさら翼といわれても』まで話が進んだ今、改めてシリーズ1作目を見ると色々思うところがあるってだけでも見る価値はあったな、と思います。

 

原作ファンは演技に耐えられるのであれば見ても損しないと思います。

アニメファンはまあ···見ない方がいいと思うよ。えるたそ~もなんかかわいいほうたるも居らんし

 

ではでは